ワード:「残業代」

定額残業代が適法となる要件について教えてください。

 定額残業代制とは、法律に明文規定はありませんが、法定時間外労働、法定休日労働、深夜労働に対する割増賃金を、あらかじめ定額の手当等の名目で支給する制度で、「固定残業代」、「みなし割増賃金」ということもあります。
 労働基準法上、使用者が義務付けられているのは、法定時間外労働・法定休日労働・深夜労働に対し、一定額以上の割増賃金を支払うことなので、一定額に相当する割増賃金が支払われる限り……

労基法は残業代の割増率についてどのように定めていますか?

 労基法の定める割増率は、次のとおりです。この割増率は労基法が定める最低基準ですから、これを下回る定めを置いたとしても無効です。これを超える割増率を定めている場合には、その定めに従った割増賃金(残業代)を支払わなければなりません。 1 時間外労働時間
 ① 1か月の合計が60時間以下の時間:25%以上
 ② 1か月の合計が60時間超の時間:50%以上
 ……

月給制の時間単価の計算方法を教えてください。

 月給制における通常の賃金の時間単価は、1か月の基礎賃金を、1か月の所定労働時間数で除して算定します。
 1か月の所定労働時間数は、就業規則や労働契約において定められている場合にはその時間、月によって異なる場合には、1年間における一月平均所定労働時間数を算定します。
 1年間における一月平均所定労働時間数の計算式は、次のとおりです。
(365日(※)−1年……

残業代(割増賃金)の支払の対象となる労働時間とはどのような時間ですか?

[toc]  使用者は、労働者に法定時間外労働時間、法定休日労働時間、深夜労働時間に働かせた場合には、残業代(割増賃金)を支払わなければなりません(労基法37条)。 1.法定時間外労働時間 ①法定時間外労働時間  1日8時間又は1週40時間(映画制作事業を除く映画・演劇業、保健衛生業、接客娯楽業の事業であって常時10人未満の労働者を使用する場合は1週44時間)を超える時間外労働は、残業代(……

残業代の消滅時効が中断されるのはどのような場合ですか?

 労基法は、残業代の消滅時効期間を,当面の間は3年(2020年3月31日までの給料日に支払われるべき残業代は2年)と定めており、これ以外については民法の一般原則によることになります。
 民法147条では、
① 請求
② 差押え、仮差押え及び仮処分
③ 承認
を時効中断事由として規定するほか、民法153条では、
④ ……

残業代の消滅時効期間の起算点を教えて下さい。

 消滅時効期間の起算点は、各賃金支払日の翌日です(「類型別 労働関係訴訟の実務 改訂版 Ⅰ」262頁参照)。
 民法では、「消滅時効は、権利を行使することができる時から進行する。」と定められています。労働者が残業代を受け取る権利を行使できる時、つまり、一般的には給料日がこれに当たり、残業代の消滅時効は、給料日の翌日からカウントすることになります。就業規則などにおいて、所定内賃金の支給……

賃金の時効について、民法では1年、労基法では2年と定められているようですが、どちらが適用されますか?

 賃金の時効について、民法174条では、「月又はこれより短い時期によって定めた使用人の給料に係る債権」は、1年間これを行使しないことにより時効により消滅すると規定されています。しかし、労基法は、労働者の賃金の消滅時効が1年では労働者保護に欠けるとして、賃金の消滅時効期間を2年とました(労基法115条)。
 労基法の規定は民法の規定の特別規程に該当しますので、この場合、労基法の時効が優……

専門業務型裁量労働制が適用されている場合の残業代の計算方法を教えて下さい。

 専門業務型裁量労働制の適用が認められた場合,定めたみなし時間が法定労働時間を超える場合に限り,当該時間分の残業代が発生します。
 専門業務型裁量労働制の残業代を計算する際の基礎賃金は,「月額賃金÷当該月のみなし労働時間数」で計算します。あらかじめ法定労働時間を超えたみなし労働時間数を定めていることからすれば,その法定労働時間を超える時間に対して乗ずる率は125%ではなく25%で足り……

残業代トラブルの対応

 会社経営者の皆様、突然、残業代を請求されてお困りではありませんか?
 私は、会社経営者の皆様を残業代のトラブルのストレスから解放したいという強い思いを持っており、日本全国各地の会社経営者のために、残業代トラブルの予防解決に当たっています。
 会社経営者を悩ます残業代トラブルの対応は、弁護士法人四谷麹町法律事務所にご相談ください。 弁護士法人四谷麹町法律事務所続きを見る

労働審判の対応

 会社経営者の皆様、労働審判の書類が裁判所から届いてお困りではありませんか?
 私は、会社経営者の皆様を労働審判のストレスから解放したいという強い思いを持っており、日本全国各地の会社経営者のために、労働審判の対応に当たっています。
 会社経営者を悩ます労働審判の対応は、弁護士法人四谷麹町法律事務所にご相談ください。
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企画業務型裁量労働制の概要を教えてください。

[toc] 1. 企画業務型裁量労働制とは  企画業務型裁量労働制とは、賃金、労働時間その他の当該事業場における労働条件に関する事項を調査審議し、事業主に対し当該事項について意見を述べることを目的とする労使委員会が設置された事業場において、当該労使委員会がその委員の5分の4以上の多数による議決により、事業の運営に関する事項についての企画、立案、調査及び分析の業務であって、当該業務の性質上これを……

チェーン店の小売業、飲食業における管理監督者の範囲を教えてください。

[toc] 1. 管理監督者問題の経緯  東京地裁の平成20年1月28日の日本マクドナルド事件の判決後、労基法41条1号に該当する管理監督者について、企業は対応に苦慮することになりました。これまで、日本企業の多くが管理職を管理監督者として取り扱う傾向がありましたが、大きな労働問題になったことはありませんでした。しかし、管理監督者の問題は、サービス残業問題も絡んでいることから、行政が厳しく対応す……

労働時間規制の適用が除外される「監視または断続的労働に従事する者」とはどのような労働者ですか?

[toc] 1. 法定労働時間や休憩・休日の基準  労基法では、法定労働時間や休憩・休日に関し、最低限の基準が定められており、それを超えて働かせた場合、割増賃金(残業代)を支払わなければならないとされています。 2. 労基法41条の適用除外  労基法41条では、次の3種類の労働者について、法定労働時間や休憩・休日の規制の適用除外を認めています。
① 農業、畜産業、養蚕業、水産……

サービス残業について厚生労働省が策定した労働時間適正把握の基準とはどういうものですか?

[toc] 1. サービス残業とは  サービス残業は、時間外労働(法内残業を含む)を行っているにも関わらずそれを労働時間として取り扱わず、その結果として賃金が支払われていないものをいいます。 2. 36協定の未締結・未届出および時間外労働  たとえば、36協定の締結・届出をしていないものや、36協定の締結・届出はしているがその36協定に定める時間を超えた時間外労働を行っているものもあります……

時給制、日給制、週給制、月給制、請負給制における割増賃金(残業代)算定のための1時間あたりの賃金単価の計算式を教えてください。

① 時給制
 その1時間あたりの金額 ② 日給制
 日給÷1日の所定労働時間数(日によって所定労働時間数が異なるときは1週間における1日平均所定労働時間数) ③ 週給制
 週給÷週の所定労働時間数(週によって所定労働時間数が異なるときは4週間における1週平均所定労働時間数) ④ 月給制
 月給÷月の所定労働時間数(月によって所定労働時間……

労働時間の管理について労基法では何も定めてられていないにも関わらず、なぜ使用者が労働時間を管理しなければいけないのですか?

 使用者には、法定の労働時間を遵守する義務があり、時間外労働・休日労働を行わせる場合には、36協定を締結し、所轄労働基準監督署長に提出しなければならず、時間外労働・休日労働・深夜労働をさせた場合には、使用者は、割増賃金(残業代)を支払わなければなりません。
 さらに、労基法108条では、使用者は「各事業場ごとに賃金台帳を調製し、賃金計算の基礎となる事項及び賃金の額その他命令で定める事……

実労働時間主義とはどういうものですか?

[toc] 1. 定義  実労働時間主義とは、時間外労働の取扱いの基準を、実際の労働時間に置く考え方のことをいいます。 2. 労基法の法定労働時間制  労基法は、1週40時間、1日8時間の法定労働時間制を定めていますが、これは、労働者が実際に使用者に労務を提供した時間である「実労働時間」を意味しています。 3. 遅刻・早退時の取扱い  始業時刻に遅刻したり、早退したりした場合には、その……

事業場外労働のみなし労働時間制を適用するにあたっての注意点を教えてください。

[toc] 1. 時間外・休日・深夜割増賃金の支払義務  事業場外労働のみなし労働時間制を適用したとしても、時間外・休日・深夜に労働させれば、時間外・休日・深夜割増賃金(残業代)の支払が必要なことに変わりありません。 2. 所定労働時間を超える労働  所定労働時間内に事業場外労働が終わらない場合は、当該業務の遂行に通常必要とされる時間(例えば10時間といった時間)労働したものとみなされ、使……

定額残業代制とはどのような制度ですか?

 定額残業代制とは、一定の金額により残業代(時間外割増賃金、休日割増賃金、深夜割増賃金)を支払うことをいいます。定額残業代制は固定残業代制とも呼ばれ、実際の時間外労働の有無を問わずに支払うのが一般的です。
 定額残業代制が認められるためには、①賃金の中に割増賃金(残業代)に代わる定額残業代が含まれていることを、合意書または就業規則等により明確にしておくこと、②定額残業代と他の賃金が判……

労働時間規制の適用除外について、どのようなことが問題になりやすいですか?

[toc] 1. 適用除外される労働者の種類  労働基準法41条では、次の3種類の労働者について、法定労働時間や休憩・休日の規制の適用除外を認めています。
 ① 農業、畜産業、養蚕業、水産業に従事する者(林業は含まれません)
 ② 管理監督者の地位にある者または機密の事務を取り扱う者
 ③ 監視または断続的労働に従事する者で、使用者が行政官庁の許可を受……

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