労働問題776 月給制の時間単価の計算方法を教えてください。
 月給制における通常の賃金の時間単価は、1か月の基礎賃金を、1か月の所定労働時間数で除して算定します。
  1か月の所定労働時間数は、就業規則や労働契約において定められている場合にはその時間、月によって異なる場合には、1年間における一月平均所定労働時間数を算定します。
  1年間における一月平均所定労働時間数の計算式は、次のとおりです。
 (365日(※)−1年間の休日合計日数)×1日の所定労働時間数÷12か月  ※閏年は366日
 例えば、1日の所定労働時間数8時間、1年間の休日合計日数114日、1か月の基礎賃金25万円の社員の場合、
  一月平均所定労働時間数=(365日-114日)×8時間÷12か月≒167.33時間
  時間単価=25万円÷167.33≒1494.05円/時
 となります(小数第3位以下四捨五入)。
 残業代の時間単価は、
   時間外割増賃金の時間単価=1494.05円/時×1.25≒1867.56円/時
   休日割増賃金の時間単価=1494.05円/時×1.35≒2016.97円/時
   深夜割増賃金の時間単価=1494.05円/時×0.25≒373.51円/時
 となります。
  ただし、割増率について就業規則等で定めている場合には、その定めによることになります。
