代表弁護士藤田進太郎が年間重要判例検討会で検討した裁判例「医療法人社団新拓会事件」,「一般社団法人あんしん財団事件」が「経営法曹」第216号に掲載されました。(経営法曹会議)

 

 

・医療法人社団新拓会事件(東京地裁令和3年12月21日判決)
 シフト制勤務医との間で固定した勤務日数及び勤務時間を合意したかどうかなどが争われた事案です。近時,シフト制に関する合意内容や従来よりも勤務時間が減った場合の賃金請求の可否などが争われることが増えているため,シフト制を適切に運用するための留意点やシフト制に関する紛争の訴訟対応を検討しました。

 

・一般社団法人あんしん財団事件(東京高裁令和4年11月29日判決)
 地裁判決が業務災害支給処分の取消訴訟における特定事業主の原告適格を否定したのに対し,控訴審判決が特定事業主の原告適格を肯定した例です。特定事業主の不服の取扱いについては,令和4年12月13日に厚生労働省が検討会報告書を公表するなど,近時議論の対象となることが増えているため,本事件を取り上げました。裁判例登載時期との関係で,当初は地裁判決を検討する予定でしたが,控訴審判決の存在が判明したため,最新情報を提供する趣旨で,控訴審判決を中心に検討しました。


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