Q938 法定休日を含む2日にまたがる勤務をした場合,割増賃金はどうなりますか?

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1 法定外休日の土曜日から法定休日の日曜日の場合
 法定外休日の土曜日から法定休日の日曜日の場合に,土曜日の残業が日曜日に及んだ場合,法定外休日の午後1時から夕刻休憩1時間を挟んで午後10時までの8時間勤務し,その後も勤務を継続し法定休日である日曜日の午前5時まで勤務した場合,勤務を開始した土曜日の暦日に係る「1日」の勤務として15時間労働したことになります。内訳は,土曜日に属する午後1時から午後12時までは法定休日ではありませんので,午後1時から午後1時までの実働8時間の労働が通常の日の労働時間として扱われます。午後10時から午後12時までの2時間は,通常の日の時間外労働にかかる時間であって,かつ,深夜労働時間となります。法定休日は暦日で判断しますので,午前0時から午前5時までが休日労働にかかる時間となり,かつ,深夜労働にも該当することになります。
 以上を踏まえると,午後1時から午後10時までは割増賃金は発生しませんので通常の賃金を支払えば足り(週40時間を超えている場合は,超えた部分に対して時間外割増賃金を支払う必要があります),午後10時から午後12時までは時間外労働及び深夜労働に係る5割以上の割増賃金,午前0時から午前5時までは休日労働及び深夜労働に係る6割以上の割増賃金を支払う必要があります。

2 法定休日の日曜日から平日の月曜日の場合
 法定休日の日曜日の午後1時から夕刻の休憩1時間を挟んで午後10時までの8時間勤務し,その後も勤務を継続し,平日である月曜日の午前5時まで勤務した場合,勤務を開始した日曜日の暦日にかかる「1日」の勤務として15時間労働したことになります。内訳は,日曜日に属する午後1時から午後12時までは法定休日なので,休日労働として取り扱われますが,そのうち午後10時から午後12時までは深夜割増賃金が発生します。法定休日であるかどうかは暦日で判断されますので,午前0時から午前5時までが平日の労働時間となりますが,全体が時間外労働時間であり,且つ,深夜労働時間に該当します。
 以上を踏まえると,午後1時から午後10時までは休日労働に係る3割5分以上の割増賃金,午後10時から午後12時までは休日労動及び深夜労働に係る6割以上の割増賃金,午前0時から午前5時までは時間外労働及び深夜労働に係る5割以上の割増賃金を支払う必要があります。


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