Q915 持ち帰り残業の時間は労働時間に該当しますか。

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 労働時間は,使用者の指揮命令下に置かれていると評価される場合に肯定されます。 
 労働者が使用者の指揮命令下に置かれていると評価できるのは,①使用者が指定した一定の場所で,②使用者が指示した時間に,③使用者が定めた規律を遵守しつつ,④使用者が指定した業務を指定した方法で行っている場合が典型的です。
 持ち帰り残業は,①私生活上の領域である自宅等で,②労働者の好きな時間に行われるものであり,③使用者の定めた規律が及ぶとはいえず,④遂行すべき業務について具体的に指定されているとはいえないことから,一般的には,労働時間制は認められないと考えられます。
 しかし,使用者が労働者に対して,明示的に自宅等で具体的な作業をするよう指示する場合の他,業務量が多く,業務を完成すべき期限が差し迫っているなど,所定労働時間内に仕事を完成させることが困難で有り,期限までに終えるためには自宅に持ち帰って作業せざるを得ない状況下で行われていた場合には,当該時間は労働時間として肯定される可能性があります。


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